大陰神(だいおんじん)は、八将神の一柱として年ごとに所在方位を変える方位神です。
大陰神の方位には一定の規則があり、太歳神に二辰遅れて巡ると説明されています。
太歳神は、その年の十二支と同じ方位に位置します。
そのため大陰神は、
その年の十二支を確認する
↓
太歳神の方位を確認する
↓
そこから二辰遅れた方位を見る
ことで所在方位を求められます。
このページでは、大陰神が十二支方位をどのように巡るのか、十二支別の対応、現代的な方角への置き換え方、実際の確認手順を整理します。
- 大陰神は太歳神に二辰遅れて巡る
- 「二辰遅れる」とはどういう意味?
- 十二支別|大陰神の方位一覧
- 大陰神は12年で十二方位を一巡する
- 大陰神の方位を現代の方角に置き換える
- 8方位より十二支方位で見る
- 具体例|午年なら大陰神はどこ?
- 具体例|子年なら大陰神はどこ?
- 大陰神の方位を調べる基本手順
- 大陰神は歳破神とは巡り方が違う
- 大陰神と歳殺神も巡り方が違う
- 黄幡神・豹尾神とも巡り方は異なる
- 大陰神の方位が分かったら次に何を見る?
- 大陰神の方位=その日の凶ではない
- 毎年「今年の大陰神」記事を作る必要はない
- 12年後には同じ大陰神方位になる
- 年の切り替わりには注意する
- 月ごとに大陰神も移動する?
- 九星気学の方位とは別に考える
- 方位の境界付近では無理に断定しない
- 大陰神だけで結婚・出産の吉凶を決めない
- 大陰神の由来も確認しておく
- まとめ|大陰神は太歳神に二辰遅れて巡る
大陰神は太歳神に二辰遅れて巡る
大陰神の方位を理解するには、まず太歳神との関係を見ると分かりやすくなります。
太歳神は、その年の十二支と同じ方位に位置する八将神です。
たとえば、
子年=太歳神は子
丑年=太歳神は丑
寅年=太歳神は寅
となります。
大陰神は、その太歳神に対して二辰遅れた位置を巡ります。
したがって、
子年=大陰神は戌
丑年=亥
寅年=子
となります。
「二辰遅れる」とはどういう意味?
十二支方位は、
子
丑
寅
卯
辰
巳
午
未
申
酉
戌
亥
という12の位置に分かれています。
大陰神は、太歳神の位置から十二支を二つ戻した方位に位置します。
たとえば子を基準にすると、
子
↓一つ戻る
亥
↓もう一つ戻る
戌
となります。
そのため子年の大陰神は戌です。
十二支別|大陰神の方位一覧
大陰神の所在方位を十二支別に整理すると、次のようになります。
子年=戌
丑年=亥
寅年=子
卯年=丑
辰年=寅
巳年=卯
午年=辰
未年=巳
申年=午
酉年=未
戌年=申
亥年=酉
この対応は、太歳神に二辰遅れて巡るという一つの規則で説明できます。
大陰神は12年で十二方位を一巡する
太歳神は十二支とともに毎年一方位ずつ移動します。
大陰神も、その太歳神に二辰遅れた位置を保ちながら毎年移動します。
十二支の順番に見ると、
子年=戌
↓
丑年=亥
↓
寅年=子
↓
卯年=丑
↓
辰年=寅
というように、一方位ずつ巡ります。
十二支が一巡する12年後には、大陰神も同じ方位へ戻ります。
したがって、大陰神の所在方位は12年周期で繰り返します。
大陰神の方位を現代の方角に置き換える
十二支方位を現代的な方角へ大まかに置き換えると、次のようになります。
子=北
丑=北北東寄り
寅=東北東寄り
卯=東
辰=東南東寄り
巳=南南東寄り
午=南
未=南南西寄り
申=西南西寄り
酉=西
戌=西北西寄り
亥=北北西寄り
たとえば子年なら大陰神は戌なので、現代的には西北西寄りの方位になります。
午年なら大陰神は辰なので、東南東寄りとなります。
8方位より十二支方位で見る
大陰神の方位を分かりやすく説明する場合、戌を北西、辰を南東などと大きく表現することがあります。
しかし、十二支方位は360度を12区分しています。
そのため、
辰=東南東寄り
巳=南南東寄り
のように、同じ南東周辺でも別の方位として扱われます。
厳密に確認する場合は、8方位へ丸めず、十二支方位そのもので見る方が適切です。
具体例|午年なら大陰神はどこ?
例として午年を見てみます。
午年では太歳神は午の方位です。
そこから二辰遅れると、
午
↓
巳
↓
辰
となります。
したがって、午年の大陰神は辰の方位です。
辰は現代的には東南東寄りとなります。
具体例|子年なら大陰神はどこ?
子年では太歳神は子です。
そこから二辰遅れると、
子
↓
亥
↓
戌
となります。
したがって、子年の大陰神は戌です。
戌は現代的には西北西寄りの方位となります。
大陰神の方位を調べる基本手順
大陰神の所在方位は、次のように確認できます。
1.その年の十二支を確認する
まず、調べたい年が子・丑・寅などどの十二支なのかを確認します。
2.その位置を太歳神とする
太歳神は、その年の十二支と同じ方位に位置します。
3.二辰戻る
太歳神の位置から十二支を二つ戻します。
4.そこが大陰神
その方位が、その年の大陰神の所在方位です。
この規則を覚えれば、西暦ごとの大陰神方位を毎年暗記する必要はありません。
大陰神は歳破神とは巡り方が違う
大陰神と歳破神は、どちらも太歳神との位置関係によって方位を求めやすい神ですが、その規則は異なります。
大陰神
太歳神に二辰遅れた方位。
歳破神
太歳神の正反対。
たとえば子年の場合、
太歳神=子
大陰神=戌
歳破神=午
となります。
太歳神を基準にする点は共通していますが、配置そのものは異なります。
大陰神と歳殺神も巡り方が違う
大陰神と歳殺神は、どちらも結婚・出産に関する禁忌を持つため混同しやすい神です。
しかし、所在方位の規則は異なります。
大陰神
太歳神に二辰遅れて十二方位を巡る。
歳殺神
未・辰・丑・戌の四方位を一定の規則で巡る。
そのため、同じ年でも大陰神と歳殺神が別の方位に位置する場合があります。
結婚や出産について詳しく方位を見る場合は、両神を別々に確認する必要があります。
黄幡神・豹尾神とも巡り方は異なる
黄幡神と豹尾神は、それぞれ四方位を規則的に巡り、互いに正反対に位置します。
一方、大陰神は太歳神から二辰遅れるという規則で十二方位すべてを巡ります。
八将神は同じグループですが、すべての神が同じ方式で移動するわけではありません。
大陰神の方位が分かったら次に何を見る?
大陰神の所在方位が分かっただけでは、吉凶判断は終わりません。
次に確認するのは、その方位で何をしようとしているのかです。
大陰神では、特に、
結婚
嫁取り
出産
などが禁忌とされました。
したがって、
大陰神の方位を確認する
↓
予定している行為を確認する
↓
結婚・出産などの禁忌に当たるかを見る
という順番が基本です。
具体的な吉凶判断についてはこちらで詳しく整理しています。
大陰神の方位=その日の凶ではない
大陰神は結婚・出産に関係するため、結婚式の日取りや出産予定日の吉凶と混同されることがあります。
しかし、八将神としての大陰神は基本的に年の方位神です。
その年に大陰神がどこに位置するのかを確認するのが基本になります。
日取りについての吉凶は、八将神とは別の暦注や体系も存在します。
そのため、
大陰神の方位=その日が凶日
と考えない方がよいでしょう。
毎年「今年の大陰神」記事を作る必要はない
大陰神について、
「今年の大陰神は○○方向」
という記事を毎年作ることもできます。
しかし、翌年になれば内容を書き換える必要があります。
大陰神には、
太歳神から二辰遅れる
という固定ルールがあります。
そのため、この規則を一度理解しておけば、どの年でも大陰神の所在方位を求められます。
西暦ごとの答えを覚えるより、十二支から求める方法を知る方が長く利用できます。
12年後には同じ大陰神方位になる
十二支は12年で一巡します。
大陰神も年の十二支に応じて位置が決まるため、同じ十二支の年には同じ方位へ戻ります。
たとえば午年の大陰神は辰です。
12年後の次の午年でも、大陰神は辰となります。
したがって、一度作った十二支別の大陰神方位表は、過去年にも未来年にも利用できます。
年の切り替わりには注意する
現代の西暦では1月1日に年が切り替わります。
一方、伝統的な暦や後世の方位術では、立春などを年方位の切り替わりとして扱う場合があります。
そのため、1月から立春前後の時期に大陰神の方位を厳密に確認する場合は、使用している暦がどの時点を年の境としているのか確認する必要があります。
異なる年境のルールを混ぜないことが重要です。
月ごとに大陰神も移動する?
八将神の基本的な所在方位は、年の十二支によって決まります。
後世の占術では、月・日などへ方位神の考え方を展開する場合もあります。
しかし、それらを年の八将神と同じ一つの標準方式として扱うのは慎重であるべきです。
このサイトでは、まず年の十二支から求める大陰神を基本として扱います。
九星気学の方位とは別に考える
大陰神について調べると、九星気学の年盤や月盤と一緒に説明される場合があります。
しかし、八将神と九星気学では方位を求める規則が異なります。
そのため、
大陰神がいる=九星でも必ず凶
九星で凶=大陰神もいる
とは限りません。
複数の方位術を利用する場合は、それぞれ別の体系として確認する必要があります。
方位の境界付近では無理に断定しない
実際の目的地が十二支方位の境界付近にある場合、どちらの方位に含まれるのか判断しにくいことがあります。
また、
どこを起点にするのか
目的地のどこを見るのか
十二支方位をどの方式で区切るのか
によって結果が変わる場合があります。
厳密に判断する場合は、使用する暦や方位術の基準を統一することが重要です。
大陰神だけで結婚・出産の吉凶を決めない
大陰神は結婚・出産に関係する代表的な八将神ですが、同じ禁忌を持つ歳殺神もあります。
また、結婚には方位とは別に日取りの吉凶を考える文化もあります。
そのため、伝統的な吉凶を詳しく確認する場合は、
何をするのか
↓
関係する八将神はどれか
↓
それぞれの所在方位はどこか
という順番で見ると整理しやすくなります。
大陰神の由来も確認しておく
大陰神は土星の精とされ、太歳神の皇后と説明されています。
なぜ結婚・出産が禁忌とされ、太歳神とどのような関係を持つのかについては、由来の記事で詳しく整理しています。
大陰神は八将軍でどんな存在?|由来・位置づけ・恐れられた背景
まとめ|大陰神は太歳神に二辰遅れて巡る
大陰神は、八将神を構成する八柱の方位神の一つです。
その所在方位には、
太歳神に二辰遅れて巡る
という基本規則があります。
十二支別では、
子年=戌
丑年=亥
寅年=子
卯年=丑
辰年=寅
巳年=卯
午年=辰
未年=巳
申年=午
酉年=未
戌年=申
亥年=酉
となります。
大陰神は十二支方位を毎年一つずつ移動し、12年で一巡します。
そのため、西暦ごとの方位を毎年覚える必要はありません。
その年の十二支を確認する → 太歳神の位置を見る → 二辰戻る
という方法で、どの年でも大陰神の所在方位を確認できます。
そして方位が分かったら、結婚・出産など大陰神に関係する具体的な禁忌を確認することが基本です。

