天中殺(てんちゅうさつ)とは、算命学などの東洋占術で使われる考え方の一つです。
一般には、一定の周期で巡ってくる「通常とは少し違う時期」として扱われ、
新しいことを大きく始めるより、今あるものを見直す
大きな決断を急がない
無理に結果を出そうとせず、準備や整理に使う
といった過ごし方がよいとされます。
ただし、天中殺だから何をしても失敗する、何年間も何もしてはいけない、という意味ではありません。
現実の予定や必要性を優先しながら、大きく広げるより、整える・確認する・準備する時期として利用すると扱いやすくなります。
このページでは、天中殺とは何か、いつ訪れるのか、避けるとされる行動、向いている過ごし方、仕事・転職・結婚・引っ越し・お金との関係、さらに一粒万倍日や天赦日など他の吉日と重なった場合の考え方までまとめて整理します。
- まず知りたいことから選ぶ
- 天中殺とは?
- 自分の天中殺はどうやって決まる?
- 天中殺はどのくらい続く?
- 天中殺は「悪い2年間」なの?
- 天中殺に避けるとされること
- 天中殺中にしたほうが良いとされること
- 「我を張らない」とはどういう意味?
- 天中殺中の仕事はどうする?
- 天中殺中に転職しなければならなくなったら?
- 天中殺中に結婚することになったら?
- 天中殺中に引っ越さなければならない場合
- 天中殺と神社参拝
- 天中殺と一粒万倍日が重なったら?
- 天中殺と天赦日が重なったら?
- 天中殺と大安が重なったら?
- 吉日なら何をしても大丈夫というわけではない
- 天中殺を理由に生活を止めない
- 天中殺を「圧縮と整理の時期」と考える
- 天中殺をFLOWで考える
- 実際にはどう過ごしている?
- まとめ|天中殺は「止まる時期」より「整える時期」
まず知りたいことから選ぶ
天中殺とは何か、基本から知りたい
→ このまま読み進めてください。
実際には何を避け、何をして過ごせばいいのか知りたい
→ 天中殺にしてはいけないこと・したほうが良いこと|実体験から考える過ごし方
引っ越しの日取りについて知りたい
→ 引越しと開運日:運気を味方につけるタイミングガイド
結婚・入籍・プロポーズの日取りについて知りたい
→ 結婚・入籍・プロポーズに最適な開運日はいつ?
天中殺とは?
天中殺は、十干と十二支を組み合わせた六十干支の考え方をもとにした概念です。
十干は10種類、十二支は12種類あるため、一定の組み合わせの中では2つの十二支が対応しない形になります。
この「空く2支」をもとに、
子丑天中殺
寅卯天中殺
辰巳天中殺
午未天中殺
申酉天中殺
戌亥天中殺
という6種類に分けて考えます。
占術上では、この該当する十二支が巡る時期を天中殺として扱います。
自分の天中殺はどうやって決まる?
注意したいのが、単純に「何年生まれだから○○天中殺」と決まるわけではないことです。
一般的には、生年月日から生まれた日の干支(日柱)を求め、それが六十干支のどのグループに属するかによって天中殺の種類を判断します。
そのため、同じ年に生まれた人でも、天中殺の種類が異なる場合があります。
自分で計算する方法もありますが、正確に確認したい場合は、算命学や四柱推命の命式を出せる資料・計算ツールなどで日柱を確認した方が簡単です。
天中殺はどのくらい続く?
天中殺というと、よく知られているのが12年のうち2年間巡る年単位の天中殺です。
しかし占術上では、それだけではありません。
年の天中殺
月の天中殺
日の天中殺
など、異なる単位で見る考え方があります。
日常生活で「天中殺の時期」と呼ぶ場合は、年単位の2年間を指していることが多いでしょう。
天中殺は「悪い2年間」なの?
天中殺を、単純に「不幸になる期間」「何をしても失敗する期間」と考える必要はありません。
占術上では、通常の感覚で外へ向かって大きく広げようとすると、予定していた方向からずれたり、結果が安定しにくかったりすると解釈されることがあります。
そこで、
拡大より整理
開始より準備
強引な決断より確認
結果を求めるより基盤づくり
へ重点を移す考え方があります。
「悪い期間」というより、普段とは少し違う使い方をする期間と考える方が実生活では扱いやすくなります。
天中殺に避けるとされること
一般に、天中殺では大きな環境変化や、後から戻しにくい決断を慎重にするとよいとされています。
ただし、以下の行動が絶対禁止という意味ではありません。
新しい事業・大きなプロジェクトを始める
起業・開業・新規事業など、大きな責任を伴うスタートについては、可能なら慎重に考えるという見方があります。
一方で、すでに決まっている仕事を続けたり、小さく試したり、準備を進めたりすることまで止める必要はありません。
転職・退職を勢いで決める
天中殺だから転職してはいけない、と一律に考える必要はありません。
今の職場に重大な問題がある場合や、生活上どうしても転職が必要な場合もあります。
気をつけたいのは、
一時的な感情だけで辞める
条件を確認せず転職先を決める
焦って内定を承諾する
といった行動です。
大きな契約を急いで決める
住宅ローン、長期契約、高額なサービスなどは、天中殺かどうか以上に契約内容そのものを確認することが重要です。
占術を気にする場合は、
解約条件
総額
契約期間
責任範囲
変更可能か
などを普段以上に確認するきっかけとして利用できます。
家や不動産を勢いで購入する
住宅購入は長期的な影響が大きいため、天中殺では慎重にするとされる代表例の一つです。
ただし最優先すべきなのは、価格・立地・資金計画・契約条件など現実的な要素です。
引っ越し・移転
引っ越しも大きな環境変化になるため、避けると紹介されることがあります。
しかし、転勤・家族事情・契約終了などで時期を選べない場合もあります。
その場合は天中殺だけを理由に無理に予定を変える必要はありません。
結婚・入籍
結婚や入籍も人生の大きな節目なので、天中殺を気にする考え方があります。
ただし、結婚生活を左右するのは日取りだけではありません。
お互いの意思
生活設計
お金
家族関係
価値観
などを十分確認することの方が重要です。
大きな投資や借金
投資・借入・お金の貸し借りなども、慎重に扱うとされます。
ただし、投資判断では天中殺より、
資金管理
リスク許容度
商品内容
手数料
返済可能性
など現実的な条件を優先してください。
人間関係を勢いで断つ
家族・恋人・友人・仕事関係などで、感情的になって「もう全部終わり」と決めることも慎重にします。
距離を取ることと、関係を完全に切ることは別です。
危険な関係や暴力などがある場合は、もちろん占術より安全確保を優先してください。
天中殺中にしたほうが良いとされること
天中殺は、何もせず待つだけの期間ではありません。
外へ大きく広げる代わりに、内部を整えるために使うことができます。
これまでの行動を振り返る
まず使いやすいのが振り返りです。
何がうまくいっているか
何が停滞しているか
続ける必要があるか
何を減らせるか
を確認します。
今あるものを整える
新しいものを増やすより、すでに持っているものを整理します。
仕事。
家。
人間関係。
お金。
生活習慣。
こうした既存のものを一つずつ整えていきます。
勉強・学習を進める
資格、読書、語学、仕事の知識など、将来のための学習に使うという考え方もあります。
「すぐ結果を出す」より、将来使える能力を少しずつ蓄積する期間にします。
準備する
今すぐ始めなくても、準備はできます。
情報を集める
資金を貯める
計画を作る
必要な技能を身につける
選択肢を比較する
といったことです。
天中殺が明けてから動きたいことがあるなら、そのための基盤を作る時期として利用できます。
健康状態や生活習慣を見直す
睡眠、食事、運動、休息などを見直すのも一つの使い方です。
ただし、病気や症状がある場合は、天中殺だから様子を見るのではなく必要な医療を優先してください。
掃除・整理整頓をする
物を整理したり、生活環境を整えたりすることもできます。
ただし、何でも大量に捨てる必要はありません。
迷う物はいったん保留するなど、後悔しない形で進める方がよいでしょう。
家族や身近な人との関係を見直す
新しい人脈を広げるだけでなく、すでにある縁を大事にする時間として使うこともできます。
感謝を伝える。
連絡をする。
誤解を整理する。
家族と話す。
といった小さな行動です。
「我を張らない」とはどういう意味?
天中殺の説明では、「我を張らない」「自己主張を控える」といった言葉が使われることがあります。
これは、自分の意見を持ってはいけないという意味ではありません。
実生活では、
自分だけの考えで強引に押し切らない
相手の話も確認する
予定通りにならなくても修正する
一つの結果へ執着しすぎない
くらいに考えると使いやすくなります。
天中殺中の仕事はどうする?
「天中殺だから仕事を変えない」「大きなことをしない」と考えすぎる必要はありません。
通常業務は普通に続けます。
むしろ、
既存業務の改善
仕事の整理
不要な作業を減らす
資料を整理する
知識を増やす
次の計画を準備する
などに利用できます。
天中殺中に転職しなければならなくなったら?
天中殺と転職時期が重なったからといって、必ず転職を延期できるわけではありません。
会社の倒産。
契約終了。
健康上の事情。
家庭の事情。
よりよい条件の機会。
など現実的な事情があります。
その場合は、天中殺を理由に必要な行動を止めるより、
条件をよく確認する
急いで決めない
収入・勤務時間・勤務地を確認する
転職後の生活を具体的に考える
ことを優先した方が実用的です。
天中殺中に結婚することになったら?
結婚式場の予約や家族の事情などで、天中殺と重なることもあります。
その場合、天中殺だからという理由だけで結婚そのものを否定する必要はありません。
相手との関係や生活条件が十分整っているなら、現実的な条件を優先します。
天中殺中に引っ越さなければならない場合
転勤・契約更新・家族事情などで、引っ越しを避けられないこともあります。
その場合は、
物件条件を再確認する
契約書を読む
初期費用を確認する
周辺環境を確認する
無理な資金計画にしない
といった現実的な対策を優先します。
天中殺と神社参拝
天中殺中に神社へ参拝してはいけない、というものではありません。
参拝を、
お願いをするためだけの行動
ではなく、
自分の状態を整理する
感謝を伝える
これからの行動を考える
機会として利用する方法があります。
ただし、「参拝すれば天中殺の影響が消える」と断定できるものではありません。
天中殺と一粒万倍日が重なったら?
天中殺中に一粒万倍日が巡ってくることもあります。
その場合、「一粒万倍日だから天中殺が消える」「天中殺だから一粒万倍日の意味がなくなる」と単純に考える必要はありません。
別の暦上の考え方だからです。
一粒万倍日を使うなら、
勉強を始める
貯金を少額から始める
すでにある計画の小さな一歩を進める
など、無理のない範囲で利用する方法があります。
一粒万倍日にしてはいけない事、したほうが良いことまとめ&体験談
天中殺と天赦日が重なったら?
天赦日も、暦の上で吉日として知られています。
これも「吉日だから全部帳消しになる」と考える必要はありません。
気になる場合は、
天赦日なので何かを無理に始める。
ではなく、
整理する
準備する
これまでを区切る
小さな行動を進める
程度に利用できます。
天赦日(てんしゃにち)にしてはいけない事、したほうが良い事まとめ&体験談
天中殺と大安が重なったら?
大安と天中殺も、それぞれ別の考え方です。
どちらが「勝つ」と考える必要はありません。
結婚式などでは大安を参考にする。
長期的な人生判断では天中殺も気になる。
という場合、自分が何を基準にするのかを決める方が分かりやすくなります。
吉日なら何をしても大丈夫というわけではない
天中殺を気にしていると、「では強い吉日を選べば大丈夫なのでは」と考えることがあります。
しかし、吉日であっても、
無理な契約
危険な投資
準備不足の起業
感情的な決断
が安全になるわけではありません。
まず現実的な条件を確認し、そのうえで暦を参考にする順番が大切です。
天中殺を理由に生活を止めない
年単位の天中殺は比較的長い期間です。
その間、
転職しない。
引っ越さない。
結婚しない。
何も始めない。
とすべて止めるのは現実的ではありません。
そこで、
必要なことは普通にする
自由に選べる大きな決断だけ慎重にする
急ぐ必要がなければ準備期間を長く取る
現実上必要な行動は優先する
という線引きが使いやすくなります。
天中殺を「圧縮と整理の時期」と考える
天中殺を活用するなら、何かを増やし続けるより、いったん整理する期間と考える方法があります。
仕事を整理する
物を整理する
人間関係を整理する
支出を整理する
予定を整理する
自分の目標を整理する
という形です。
そして、本当に必要なものだけ残して次の時期へ進みます。
天中殺をFLOWで考える
実生活へ落とし込むと、次のように考えられます。
大きな変化や問題が発生する
↓
今すぐ決める必要があるか確認する
↓
急がないなら一度保留する
↓
今あるものを整理する
↓
情報を集める
↓
準備する
↓
必要なタイミングで小さく動く
「何もしない」のではなく、次に動きやすくするための期間として利用します。
実際にはどう過ごしている?
ここまでは、天中殺について一般的に説明される考え方を中心に整理しました。
しかし、実際の生活では、
天中殺中には何をしないようにしているのか。
逆にどんなことをしているのか。
仕事や日常生活ではどう考えるのか。
予定を避けられない場合はどうしているのか。
といった具体的な部分が気になると思います。
こうした実践・体験については、一般論とは分けてこちらでまとめています。
天中殺にしてはいけないこと・したほうが良いこと|実体験から考える過ごし方
まとめ|天中殺は「止まる時期」より「整える時期」
天中殺は、算命学などで一定周期に巡る特殊な時期として扱われています。
この時期には、大きなスタートや戻しにくい決断を慎重にするという考え方があります。
ただし、天中殺だから生活を止める必要はありません。
必要なことは普通に行う。
大きな決断は少し慎重にする。
今あるものを整理する。
学ぶ。
準備する。
次に必要なものを見極める。
という使い方ができます。
つまり、
天中殺=何もしてはいけない期間
ではなく、
天中殺=いったん広げることを抑え、足元を整える期間
と考える方法です。
天中殺の基本を理解したら、次は実際の生活でどう過ごすかを確認してみてください。
何を避けている?
どんなことならしている?
天中殺を避けられない予定が入ったらどうする?
実体験・実践を分けて読むことで、自分なりの天中殺との付き合い方を決めやすくなります。

