陰陽道で凶神として扱われる「八将軍(はっしょうぐん)」と「大将軍(たいしょうぐん)」。建築・引越し・旅行といった大きな行いをする際、凶方位を避ける判断材料として活用されてきました。では、八将軍や大将軍はどのように調べるのでしょうか。本記事では、暦(こよみ)の読み解き方や、方位確認の基本についてやさしく解説します。
八将軍・大将軍とは
八将軍は八柱の方位神の総称で、それぞれが方位を巡り凶事をもたらすとされます。一方、大将軍は八将軍の一柱で、とくに強い凶意を持つ存在です。大将軍は3年間同じ方位に滞在するといわれ、長期間にわたり慎まれる方位となります。
- 八将軍:八柱の総称(毎年巡る)
- 大将軍:八将軍の一柱(3年間同方位)
調べ方の基本:暦を見る
八将軍・大将軍の方位を調べる最も基本的な方法は、「暦」を確認することです。暦には、その年の運気や神霊の位置を図示した「年盤(ねんばん)」が記されています。年盤を参考に、今年の八将軍・大将軍がどの方位に位置しているかを把握できます。
- 暦(こよみ)=方位情報の基本
- 年盤を見ることで現在の方位がわかる
- 干支の巡りと連動して変化
年盤の見方
年盤は、その年のエネルギー配置を方位に落とし込んだ図で、八将軍や大将軍の位置を確かめる際に使われます。方位は一般的に八方向(北・北東・東・南東・南・南西・西・北西)で示されます。
- 年盤=その年の方位情報を図示
- 十二支の巡りが反映される
- 八将軍は毎年位置が変わる
暦の記載例として「今年の大将軍は西南」「八将軍の太歳は東」などと示されます。
大将軍の位置の読み方
大将軍は3年間同方位に留まるため、暦を調べる際にはその期間を把握することが重要です。年盤の記載に「大将軍」の文字があり、その隣に該当方位が示されます。
- 3年間の滞在方位を把握する
- 方位は八方位で示される
- 暦・年盤で毎年確認する
八将軍の位置の読み方
八将軍は年単位で巡るため、毎年位置を確認する必要があります。年盤では、八柱それぞれがどの方位にあるか図示されているため、対象の将軍名と位置を照合しましょう。
- 毎年異なる位置に巡る
- 複数の将軍が同時に示される
- 位置一覧をまとめて見られる
方位を確認するときの注意点
調べる際は、単に方角を知るだけでなく、自分の行動がどの方位に向くのかを理解することが必要です。建築・引越しなど、生活の「大事」とされる行為は慎む対象となり、迷ったら時期をずらすことも選択肢になります。
- 行動が向く方向を把握
- 旅行・移転は慎重に検討
- 心の支えとして柔軟に取り入れる
実際の確認方法
現在では、書籍だけでなくインターネットや方位アプリなどでも確認できます。暦書のほか、専門家による方位盤解説なども参考にできます。
- 暦書・方位手帳
- 専門サイトやアプリ
- 鑑定士の指標
複数の情報源を照らし合わせることで、理解が深まります。
まとめ
八将軍・大将軍を調べるには、まず暦を読み解くことが基本です。年盤を確認することで、今年どの方位に凶神が位置するのかがわかり、生活の判断材料として活用できます。方位を知ることで、大事を行う際の注意点が明確になり、安心につながるでしょう。迷ったときは、暦を手に手順を確認し、生活に取り入れてみるのがおすすめです。

