方位学や風水の世界では、年ごとに「避けるべき方位」が存在すると考えられています。その中でも特に注意すべきとされるのが五大方殺(ごだいほうさつ)と歳破(さいは)です。これらの方位は、動くことで運気のバランスを崩し、トラブルを引き寄せやすくなるといわれます。ここでは、風水師の視点から五大方殺と歳破の基本的な意味、影響、そして初心者でもできる効果的な対策法を解説します。
五大方殺とは?
五大方殺とは、文字通り五つの凶方位を総称した言葉で、次の5種類の凶が含まれます。
- 歳破(さいは):その年の干支と正反対の方位。衝突や崩壊の象意。
 - 暗剣殺(あんけんさつ):突発的トラブルや予期せぬ災難を招く方位。
 - 五黄殺(ごおうさつ):損失や病気、事故を象徴する最も強い凶方位。
 - 本命殺(ほんめいさつ):自分の本命星が位置する凶方位。判断ミスや人間関係の乱れを引き起こしやすい。
 - 本命的殺(ほんめいてきさつ):間接的に運気を乱す方位。精神的な不安や集中力の低下を生む。
 
これらが重なる年や月は特に注意が必要で、方位の影響を受けやすい大きな行動(引っ越し・開業・旅行など)は控えるのが基本です。
歳破とは?
歳破はその年の干支の反対方向に位置する方位を指します。例えば寅年であれば申の方角が歳破になります。この方位は「破れる」「崩れる」といった象意を持ち、計画が頓挫する・約束が破れるなどのトラブルが生じやすいとされます。
ただし、歳破の影響は永続的なものではなく、一時的な停滞や混乱に過ぎない場合もあります。重要なのは「その時期に何をどう動くか」を意識することです。
風水師が語る五大方殺・歳破の具体的影響
- 引っ越し・移転:家庭運・健康運が不安定になりやすく、家族間の意見対立が増える傾向。
 - 開業・事務所移転:契約ミス、設備不良、資金トラブルなど、スタートの出鼻をくじかれる可能性。
 - 旅行・出張:体調不良やスケジュールの狂い、移動トラブルに注意。
 - 人間関係:誤解・断絶・再構築といった「関係の揺らぎ」が起こりやすい。
 
初心者にもできる五大方殺・歳破の対策法
- 方位除け祈願を行う:移動や引っ越しの前に、地元の神社で「方位除け祈願」を受けるのがおすすめです。
 - 吉日を選ぶ:凶方位でも天赦日・一粒万倍日・大安などの吉日に行動することで、影響を緩和できます。
 - 護符やお守りを持つ:風水師による祈祷済み護符を携帯することで、凶の気を吸収・分散できます。
 - 環境を清める:引っ越し先や新しい職場では、盛り塩・お香・観葉植物などを使って空間の気を整えることが大切です。
 - 意識的にポジティブな行動を取る:「凶だから動けない」と思い込むのではなく、慎重に準備し前向きに対処することで凶意を転換できます。
 
まとめ:凶を恐れず、知って整えることが開運の第一歩
五大方殺や歳破は、決して「動けない時期」ではありません。それは、慎重さを学ぶためのサインともいえます。凶方位を理解し、正しいタイミングと方法で行動することができれば、逆に安定した運を呼び込むチャンスにもなります。風水の目的は恐れではなく、調和と安心です。方位を知り、自分の運を主体的に整える姿勢が、真の開運につながるのです。

  
  
  
  