「仏滅=結婚NG」は本当なのか?
結婚式の日取りを決める際、多くの人が気にする「六曜(ろくよう)」。その中でも最も凶日とされるのが「仏滅(ぶつめつ)」です。
「仏も滅するほどの凶日」という意味合いから、「結婚には不向き」「不幸になる」と避けられてきた歴史があります。
しかし、現代では価値観も多様化し、仏滅に結婚式を挙げるカップルも増えてきています。では本当に、仏滅に結婚すると運気が下がってしまうのでしょうか?
仏滅の本来の意味と由来
仏滅とは、六曜の一つであり、「物事が終わりを迎える日」とされています。もともとは仏教とは関係なく、陰陽道に起源を持つ暦注の一つです。
その後、「仏も滅する=すべてが終わる」→「縁起が悪い日」というイメージが定着し、現代にまで広まりました。
つまり、仏教的に結婚がタブーというわけではなく、迷信的な意味合いが強いのです。
仏滅婚のメリットと現代的な考え方
1. 結婚式の費用が抑えられる
人気がない分、式場やプランの割引が大きく、お得に式を挙げられるというメリットがあります。
2. 式場が空いていて希望の日程が取りやすい
人気の日(大安・友引)は早々に埋まる一方、仏滅は空いていることが多く、希望通りの日程が実現しやすいのです。
3. 二人の絆を最優先にできる
「日取りよりも想いが大切」という考えで、周囲に左右されない強い意志の象徴として仏滅婚を選ぶカップルも増えています。
仏滅婚で注意すべき点
1. 家族や年配者の理解が必要
年配の親族ほど六曜に敏感であることが多いため、十分な説明や配慮が求められます。
2. スピリチュアル的には“浄化と再生”の意味も
仏滅=終わり、という捉え方を転じて、「過去のしがらみを手放し、新たな人生を始める日」と捉える考え方もあります。
仏滅に結婚してはいけないわけではない
大切なのは、「日取り」ではなく、お互いの信頼と覚悟、愛情の深さです。
また、仏滅であっても、一粒万倍日や天赦日と重なることで吉意が強まるケースもあるため、暦を総合的に見ることで判断が変わってきます。
まとめ:仏滅婚は“想いを重視するカップル”にこそおすすめ
◎仏滅の本質を知れば、恐れる必要はない
- 仏教とは無関係で、陰陽道由来の迷信的要素が強い
- 日取りよりも気持ちと準備の方が大切
◎仏滅婚の魅力と注意点
- 費用面や日程面でメリットあり
- 周囲への配慮を忘れずに
- 「再スタート」の日に最適という考え方も
運気は日だけで決まるものではありません。お互いが信頼し合い、祝福される形であれば、仏滅婚でも十分に幸せなスタートが切れるのです。
最後に――大切なのは、何日に結婚するかではなく、どんな人生を二人で築くか。どうぞご安心を。